研究レポート

究極の健康法

修正日 2014年11月26日
城山 雅広

「食事の改善」で健康を取り戻そう

はじめに

皆さんこんにちは。
私は城山雅広と申します、私は20代前半から30代半ばまでに過呼吸症候群、緑内障、蓄膿症、慢性胃炎、等多くの病気を患いました。このような体験から何としても健康な体になりたいとの思いから西洋医学の本を読み漁りました。
そして、31歳の時だったと思いますが、佐藤健先生の超医学の謎(十字式背骨健康法の威力)という本に出逢い震える様な感動を覚えたのです。今思えば恥ずかしい限りですが病気を治すのわ西洋医学だけではない、という事を知ったのです。
それからは、東洋医学(中医学、アーユルヴェーダ、チベット医学、催眠医学、和漢医学などの総称)伝統医学の本を読み漁りました。そして32歳から整体、操体法、オステオパシー、カイロプラクテック法を学び上海中医藥大学短期留学で中国へは何度も出向き、推な療法と気功法を中心に学びました、37歳の時に会社を辞め本格的に愛西市佐屋町で整体院を開業したのです。

しかし、実際の施療では理論通りにはいきませんでした。偏頭痛、肩こり、腰痛、等の痛みや体の不調は緩和されてもストレスや鬱病は改善されませんでした。今度は自律訓練法や医療催眠法を学んだのですが、ここでもうつ病やストレスは一時的には改善されるのですがくの方は暫くすると元に戻ってしまうのです。私はそれから長い間、悩み続け心の問題であるストレス、うつ病や病気の根本原因は何であるのかを考え続けてきました。
私は現在63歳ですが、三重県桑名市で城山整体専門学院を設立した、2〜3年後の50歳頃までは55〜56kgを維持していた体重が67kgになり体が重い、すぐに疲れるという状態になり、何とかこれを改善しなくてはとの思いから様々なダイエット法を試みたのですが上手くいかず最後にたどり着いたのが56歳の時に出会った甲田光雄先生の「現代医学の盲点をつく」「断食療法の科学」、石原結實先生の「 半断食健康法」という三冊の本でした。

それからというもの断食の本を何百冊も読み自分の身体で実験し再度本を読み返しする日々の連続でした。まるで断食の研究に取り憑かれたような感じでした。私が少食断食の研究と自分の身体を使って実験している2ー3年後に、男性の生徒さんが学院に入校されました。その頃の私の体重は51ー52kgに改善されていました。後日、本人から聞いたのですが精神科の先生に、うつ病と診断され通院し薬を飲んでいるが一向に良くならないとの事でした。何とかこの生徒さんを良くしたいとの思いから石原先生の本に書いてある朝食抜き、リンゴ、人参ジュースを飲ませましたが一日7ー8回トイレに行く下痢は改善されませんでした。今度はリンゴ、人参ジュースにキャベツを少し混ぜたジュースを飲ませたところ何と一日7ー8回もトイレに行っていた下痢が2週間もするとなくなったではありませんか。そして2ー3ケ月もするとうつ病も良くなりそれからは一日も学院を休まず整体の勉強をされるようになりました。そのような実験を学院に来られるクライアントさん、生徒さんに繰り返すうちに断食の素晴らしさを確信したのです。様々な病気や痛み、体調不良は食の改善を中心に以下の事を実行して頂ければ80%は改善すると思います。

(1)少食断食で身体の中からきれいにする。(血液をきれいにする)
(2)物の見方や考え方を変えてみる。(ストレスの緩和)
(3)運動療法(身体を柔軟にし循環を良くする)

この三点を併用すれば大部分の病気は予防できるのではないかと考えたのです。そして実行に当たってはお金もかかりません。
しかし、人間の身体の不思議な営みは全て解決したとは言い切れるものではありません。

現代医学の目覚しい進歩は素晴らしいものがありますが生活習慣病である、ガン、糖尿病、低血糖症、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、統合失調症であるうつ病も年々増加の一途を辿り続けております。例えばガン死者数は1899年(明治31年)は19382人、総死亡数の2.08%、1950年(昭和25年)は6万4428人、総死亡数の7.1%、2011年(平成23年)には35万7千305人、総死亡数の28.5%。113年間の間で総死亡数比率では約14.25倍に、死亡数では約18.4倍もの増加をしております。
更に驚くことに、国立ガンセンターの報告では、1997年の新規ガン患者数が47万9千人に対し、2015年には新規ガン患者数が89万人になるとの予測もあります。なんと20年間で約2倍の増加です。
1945年代(昭和20年)には糖尿病患者は数百人しかいなかったとされるのに2008年(平成19年)の調査では糖尿病予備軍も含め2210万人と増加の一途を辿っています。医学界では最新医学の発見、高度医療の開発と毎日の様にテレビ等で報道され明日にでもガンが減少するかの様です。医師数も統計が始まった1874年(明治6年)の2万8262人から2013年8月(平成25年)の統計では29万5049人に増加し、医療機器、診断技術も進歩したのにです。

ここで皆さんに深く考えて頂きたいのですが病気や痛み、体調不良の真の原因は何かと言うことです?勿論様々な原因は有ると思いますが、その中の真の原因の大半を改善出来ればかなりの病気、痛み、が良い方向に向かうと言う事実です。私が31歳から現在に至る63歳まで真の病気や痛みの主原因は何かと問い続けた結論が

@食事の改善A考え方の改善 B運動の三本柱で健康を取り戻せるという事です。つまり、◆少食断食で血液(体の中)をきれいにし体内の酸性腐敗物を排泄 ◆自律訓練法や呼吸法を行う事で脳からアルファ波や幸福ホルモン(βエンドルフィンー断食中にも分泌が確認されている)が出て感情脳、生命脳にアクセスする事で気づきが生まれ考え方が変わりストレスを軽減出来る ◆運動療法で血液、リンパ液の循環を良くする。この三本柱で大半の病気予防と健康回復がなされるものと思っています。当学院でも、この3つの考え方を基本にした教育方針で成果を上げております。

皆さんがこのレポートをお読み頂き、この3つの事を確実に実行された時に真の健康回復、病気予防に役立つものと確信しております。このレポ―トの目的は学術的なものではなく私達のささやかな体験と健康法に対する考え方をまとめ、そして多くの参考文献を引用させて頂きました。
実行して頂くのは皆さん方です、皆さん自身で考えられ、選択して頂く事が大切なのです。

最後に、このレポートは当学院長の井上サリ先生、天使のヨーガをやっておられる当学院主任講師ストレス緩和療法士の岡部里織先生と何度も議論、打ち合せをしたものを私がまとめさせて頂きました。両先生には深謝いたします。

目次

はじめに

【01】少食、断食の効果
【02】ダイエット効果
【03】大腸や身体に溜まっている老廃物(宿便)を大掃除する
【04】弱った内臓を元気にする
【05】血液を元気でキレイにする
【06】世界ふしぎ発見 の放送から 〜絶食療法の科学〜
【07】少食断食で五感が鋭くなり、精神が安らかになる
【08】少食断食、呼吸法、運動、と脳波及びホルモンとの関係
【09】近代栄養学の父、カール・フォン・フォイトの功罪
【10】見直そう〜当時の日本の伝統食、日本文化は凄かった
【11】数々の実験でと体験記録が示すもの
【12】まごは(わ)やさしい--を食材に、そしてよく噛む
【13】少食断食の実行編
【14】まとめ
【15】甲田光雄先生のお話しから
   おわりに

【1】少食断食の効果

最近、女優さんやモデル、政治家など有名人の間でも話題になっている少食断食健康法ですが少食断食の効果としてよく聞かれるのが『痩せた』『身体の調子が良くなった』『頭がスッキリした』『肌がキレイになった』など様々な体験談です。しかし一方で栄養学の観点から反対の声を聞くのも事実です。しかし少食断食は、人類が遥か昔エジプト時代から行われてきた『体験の医学』なのです。確かに長期の断食は個人の判断で行うと危険を伴う場合もありますので経験ある指導者のアドバイスに従って実行された方がいいと思います。 最初は少食断食に慣れて来る迄は無理をしないで楽しむ位でいいと思います。
私も何度も失敗を重ねてきましたから。
だからこそ、失敗経験を活かした当学院の少食断食プログラムで皆さんに無理をしないで効果のあるメニューが提供されていますので安心して実行し心地よい体感を感じて頂ければと思います。
さて少食断食を実行するとどんな効果があるのか分かりやすくお伝えしたいと思います。

【2】ダイエット効果

少食断食効果の中で確実に数字に表れ、見た目に現れるのが体重、体型です。でもこれは食事量、カロリー量を減らす訳ですから当たり前の事です。余分な体脂肪が落ち、身体の中や大腸の中に溜まっていた酸性腐敗物、老廃物が宿便として排泄され、体重が減るなどの理由です。
女性の場合は少食断食を行うと妊娠する力が高まるそうです。殆どの野生の動物もそうだと思いますが、鳥やカエルは交尾をする前の数日間は断食をする事が観察されています。

【3】 大腸や身体に溜まっている老廃物(宿便)を大掃除する

過剰な食事、脂肪の摂取、食品添加物、農薬、甘い物、ジュース等の取り過ぎやストレス等により、大腸や身体に酸性腐敗物や老廃物が蓄積されていくとやがて人体に有毒な大量のインドールやスカトール等を発生させ全身を巡り心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、高血圧、ガン、うつ病、肩こり、腰痛、生理痛、偏頭痛、口臭、加齢臭等の様々な病気を引き起こす原因になります。しかし人体に有害なインドールやスカトールも微量であれば良い匂いを発する事が確かめられています。

ジャスミンやラベンダーの花にも微量のインドール、スカートルが含有されています。東洋医学では良い匂いを発する人を香気が出ていると言います。少食、断食を行う事により酸性腐敗物、老廃物が排泄され病気の改善、病気予防に役立つのです。最近の若い人に多い猫背や冷え症も内臓の弱りであると東洋医学では考えるのです。又農薬、食品添加物、放射能体内残留も最近では問題になっていますが。甲田光雄医師の実験では水銀の含有量が玄米には白米の1.8倍あるそうです。にも関わらずを玄米を食べ少食断食を実行している人の水銀含有量は5.9ppm、白米を食べている人の水銀含有量は6.1ppmだったそうです。

そして断食中の人の尿からは水銀が排泄されていたそうです。このことから少食断食を実行すれば人体に有害な農薬、食品添加物を排泄するものと推測されます。当時大々的に報道された1968年のカネミ油症事件、誤って油にダイオキシンが混入摂取した多くの人が被害にあいました。この時断食療法を行った患者さんがダイオキシンの排泄量が増え症状が改善したことも報告されています。

【4】 弱った内臓を元気にする

肝腎要、胃腸が弱い、肝っ玉母さん、あの人は腹が座っている、腹黒い、などの表現があるように東洋医学では内臓の働きを最重要視します。最近の医学でも腸は第二の脳であると言われています。内臓の働きが悪いと様々な病気が現れてくると東洋医学では考えているからです。
ですからツボや経絡を押すのも、それぞれの臓器の調節を行ない内臓のバランスと調和を整えているのです。このように私達の内臓は重要な使命を持って24時間、休日もなく働き続けているのです。もしその様な大事な役割を持った内臓自身に異常が起こってしまったとしたらどうでしょうか? 体の中で様々な異変が起こります。そして、それを放置して置けば病気になってしまいます。

そこで24時間、休日もなく働き続けている大切な内臓に休息を与えるのが少食であり断食なのです。食べた物が便として排泄される時間は食材、分量などの条件により個人差がありますが理想的な排便時間は24時間から72時間と言われています。排便時間を国別のデーターで見ると日本人の平均が34ー44時間、アメリカ人70時間、イギリス人104時間、植物繊維を多く食べるインド人やアフリカの人は何と10時間だそうです。イギリスの国民に大腸ガンが多くアフリカやインド人に大腸ガンが少ない事に注目したイギリス人医師デニス.バーキットが1970年に調査したものです。当時のイギリス人の大腸ガンは10万人に50人、アフリカ人10万人に2人だったと言われています。

日本でも食習慣が欧米化したことにより最近では大腸ガンが増加傾向にあります。1日はどんな人でも24時間しかありません。1日三回の食事では内臓の休憩時間が足りないことはもうお分かり? だと思います。理想の食事回数は1日一食です。そして一週間から10日に一回の調整断食を行えば内臓は元気を取り戻してキレイになるのです。内臓がキレイになれば血液もキレイになり体も健康を取り戻す事が出来るのです。ちなみに『人の一生は重荷を背負って遠くを行くが如し急ぐべからず』の人生訓を残した徳川家康 73歳没、『 成せば成る成さぬは己が成さぬ成りけり 』の名言で知られケネディ、クリントン元大統領に尊敬された上杉鷹山 70歳没、江戸幕府中興の祖八代将軍徳川吉宗(1684-1751年 68歳没)も1日2食で一汁一菜、町人も1日2回の食事だったと記録にあります。

アメリカの食事回数事情はと言えば生涯で1300件以上の特許を持つ大発明家トーマス.エジソン(1847-1931年 85歳没)が電気を発明、電気会社を設立して電気を国民に売るため報道陣の取材で「何で貴方は多くの発明が出来るのですか?」との問いにエジソン云く「私は朝、昼、夜と1日3回シッカリ食事を取るからです」と答えたという。それからアメリカの国民に1日3回の食事が定着したそうです。全国民が食事回数を1日1回増やせばそれだけ電気の消費量は増えるからです。実際のエジソンは厳格な少食家で水を含めた食物を1回につき、5オンス(142g)を1日3回取るだけだったと私の手元の史料には記されています。

【5】 血液を元気でキレイにする

万病の全ては血液から生ずる
と東洋医学では記述されています。さて、私たちの脳、内臓、筋肉、骨、はどこから栄養素を摂り入れているのでしょうか?血液を通して体の最小単位である脳細胞、内臓の細胞、筋肉の細胞、骨の細胞に栄養素を運んでいます。私達の体の中に張り巡らされた水道管は(血管)6千kmから1万km。その中を流れている水が(血液)どぶ川の水の様に腐って汚れていては誰も飲む気にはなれないと思います。勿論、細胞とて嫌ですよねぇー。腐って汚れた水の原因は何処から発生するのかと言えば私達が食べた物からです。この腐って汚れた水を綺麗な水に変えるためには水道屋さんは一時、元の水道管の栓を止めて掃除をします。元の水道管の栓を止めることが口から物を入れない少食断食なのです。

そして、掃除の役割りを担っているのが食細胞であるナチュラルキラー細胞です。栄養素である水が小食断食で絶たれた為、お腹が空くので体の中に溜まっている酸性腐敗物や老廃物を食べてくれるのです。
もっと分かりやすく云えば、『ネズミ(酸性腐敗物や老廃物)を退治したければ猫(食細胞)に餌を与えてはいけませんよネ。餌を与えなければ猫はお腹が空かしてネズミを必死に捕獲します。』それと同じ事が体の中でも行われているのです。酸性腐敗物や老廃物を1個の食細胞であるナチュラルキラー細胞が15個から17個食べたら、この食細胞であるナチュラルキラー細胞は死んで排泄されます。あんなに汚れていた水道管(血管)や水(血液)はやがて綺麗になり全身の細胞に送られ、細胞から出来ている筋肉や骨も元気を取り戻せるのです。疲れも無くなり、加齢臭や口臭も消え硬い筋肉や骨も柔らかく?まる赤ちゃんの肌の様に美しく生まれ変わるのです。即ち小食断食を行うことが免疫力アップ、体質改善に繋がるのです。現代医学でもー吸収は排泄を阻害するー と言われています。
西洋の諺に--you are what you eat --貴方は、あなた自身が食べた物である。日本の諺にも--食べた物が血となり肉となる--との言い伝えがあります。

【6】 世界ふしぎ発見 の放送から〜絶食療法の科学〜

〜 ロシア.フランス. ドイツ. アメリカの病院・大学では断食療法の研究が病気の治療法として科学的に研究されている 〜

2013年10月31日放送 〜世界ふしぎ発見〜 の番組の中でロシア.バイカル湖畔にあるゴリャ チンスク病院では50年前から絶食療法を取り入れた治療法で多くの患者さんの病気が治ったり改善されたりしているという。ロシア国内では断食治療の病院が10ヶ所あるそうだ。以下番組の中での話を中心に内容をまとめてみた。

ロシアでは1950年代モスクワで精神病患者の治療法として取り入れられた。精神病患者に食事を与えるより与えない事の方が精神状態が安定している事がキッカケとなり本格的な研究と絶食治療法が始まった。その過程で高血圧や内臓疾患にも効果があることが判明した。1970年代には本格的に大規模な研究が進み、ぜんそく治療、アレルギー、肝臓機能低下の治療効果もあげている。病院に訪れるのは病気の患者さんだけでなく病気予防や体調管理の為に訪れる人も多数いる。またドイツでは全国民の15〜20%の人が絶食療法を経験している。番組の最後の方ではドイツ、フランス、アメリカの大学でも治療法としての研究が進められている事が紹介されていた。アメリカの研究者のインタビューの中で「 研究には多くの費用が必要だが、後2〜3のデーターが揃えば治療法として確立できる。臨床結果としては様々な病気が良くなることが確認されているのだから。しかし製薬会社などからの資金の申し入れは残念ながら一切無い。」私は彼が語った言葉が妙に印象に残った。
私は海外では早くから公的機関の研究者が〜絶食を科学〜として捉え研究対象にしていると云う事に驚いた。さて日本の場合はどうでしょうか?

関心のある方は YouTube で(絶食の科学)と検索して下さい。フランステレビ局が約49分のドギュメンタリー番組を制作された事に感謝している。

【7】 少食断食で五感が鋭くなり、精神が安らかになる

〜 心身一如 〜
という言葉も東洋医学にはあります。少食断食は身体の改善ばかりではなく心の問題にも影響を与えます。ストレスが重なると胃が痛くなった経験は皆さんにもおありだと思います。身体の状態が精神に影響を与え、精神の作用が身体に影響を与えると言う事です。
ストレスが長く続くと前述した人体に有害なインドール、スカートル等が大量に発生し腸で吸収され血液から人体の司令塔である脳に入り込み脳のホルモンや神経伝達物質をかく乱するのです。その結果うつ病や精神障害を引き起こすのです。野生の動物や赤ちゃんにはうつ病や精神障害は無いはずです。

ですから少食断食で様々な病気が改善するのでは無く、ただ元の状態に戻すだけの事なのです。即ち野生の動物のように五感が鋭くなり精神が安定してストレスに強い身体が出来上がるのです。今から2500年前、お釈迦さんと同時期の数学、天文学、音楽、哲学を弟子に教えた古代ギリシャのピタゴラスは(紀元前582ー紀元前486 86歳没〜後のプラトンにも影響を与えた)学問を教える前の基礎教育2年間は聴くだけの教育と少食断食や菜食、身体を動かす事を弟子に徹底的に実践させ、その後学問を教えたそうです。私の推測ですが少食断食を実行させる事で学問の理解度、学習の呑み込み、感性の鋭さ、精神の安らぎを弟子達に求めたのではないでしょうか。まるで日本の厳しい禅寺と同じではありませんか。

【8】 少食断食.呼吸法.運動. と 脳波及びホルモンとの関係

少食断食中、瞑想や座禅中、自律訓練法中、軽い運動中の時には脳波はα波が絶えず出ています。そして幸福ホルモンと言われるB.エンドルフィン、アドレナリン、ドパーミン、セロトニンの分泌が確認されています。その一方で気分が塞ぎ込んでいる時、極度のストレスを感じている時には攻撃ホルモンと言われるノル.アドレナリン、テストステロン、アロマターゼ等が分泌され、神経伝達物質と相互関連を持ちながら血液を通じて全身を巡り脳、内臓等の各器官に多大な影響を与え、人の感情や感覚そして病気をも支配しています。女性のイライラや感情に起因するホルモンとしてエストロゲンは(別名--天使のホルモン)生理前後におこり卵胞から分泌される。プロゲステロンは(別名--悪魔のホルモン)エストロゲンが徐々に減って排卵後から生理前迄に分泌量が増すイライラや不安のホルモンです。
ホルモンとはギリシャ語で興奮、刺激する事を意味します。現在ホルモンの存在は約200余りが確認され、まだ確認されていないホルモンも多数存在するそうです。200余りのホルモンの中で一部は一つ一つの働きは分かっていても同時に複数のホルモンが分泌された時どの様に体内で生理作用があるのかは殆んど解明はされていません。

これからの医学や医療機器の進歩に期待するばかりです。心理学の実験ですが、大学の校門前で登校する学生に毎日「あなた顔色が悪いですね、病気じゃないですか?」と言い続けたら病院に行く人が続出したそうです。又ある実験では何時も不機嫌な顔をしている人の息をビーカーで取りネズミに注射した所ショック死したネズミがいたそうです。自律訓練法で深いリラックスに導き笑わせて白血球を調べた所、白血球の数が増えて免疫力が上がった実験もあります。楽しくないから笑顔が出来ないのではなく笑顔を作るうちに楽しくなるのです。

◆まとめ〜心地よい少食断食の実行・自律訓練法の実行(呼吸法であり深いリラックス法) ・軽い運動の実行はホルモンや自律神経のアンバランスを調整してストレスのかかりにくい調和の取れた身体に整えてくれるのです。深い呼吸をし大量の酸素を(体全体の酸素消費量の20%を脳で消費している)血液中に取り込む為には先ず少食断食を続け、お腹を凹ませる事が大切です。お腹が膨らんだ状態で呼吸法や、運動を幾ら行っても体や脳にとって大切な酸素量が少なくなってしまいます。理想のお腹の凹み具合は仰向けになり食事後でも軽く息を吐いた時、第12肋骨より凹んだ状態です。
お腹が凸の状態では息を吸い込む量が少なくなります。

【9】 近代栄養学の父、カール.フォン.フォイトの功罪

近代栄養学は19世紀中頃ドイツで成立した。当時のドイツ帝国はヨーロッパで医学、科学、等学問の中心地であった。日本では明治の黎明期に当たり明治政府は多くの知識人をドイツへと派遣し学問を学ばせた。カール.フォン.フォイト(1837ー1908年 72歳没)はミュンヘン大学教授であり生化学、栄養学の父と言われる。彼は肉、牛乳、卵、などの動物性食品を最も栄養価があると推奨した。そして炭水化物は栄養価が乏しいので控えるようにと主張した。又、当時のドイツ国民の成人が一日当たり必要なタンパク量は48gと知りながら2.5倍の118g必要だと主張した。彼はタンパク質の研究者でもあるので48gが適量だと知っていた筈である。食品業界、食肉業界は歓喜し彼を栄養学の父と讃えた事であろう。彼は当時ドイツ人の平均体重64kgから一日の平均摂取カロリーは3000kcalが望ましいと推奨した。一方当時の日本人の平均体重52kg、一日の平均摂取カロリーは1850kcalであった。明治政府はドイツ人と日本人の体重から比較計算し日本人の一日摂取カロリーを2450kcalがベストであるとした。明治政府や東京医学校(現東京大学医学部)は彼の栄養学を採用したのである。当時のドイツでは軍部が台頭しており 1 大きな身体作り2 攻撃的な性格3 瞬発力の養成が求められた。

そんな時代背景の中で生まれたのが彼の栄養学である。そしてアメリカでも彼の弟子達が彼の栄養学を広めた。しかし近年多くの研究者の間で彼の栄養学は否定されている。そのキッカケとなったのがアメリカで調査された二つの報告書である◆ 一つは米国上院栄養問題特別委員会レポート(1977年発表。通称--米国上院議員マクガバン氏の名前を取りマクガバンレポートとも言う。 )◆ 二つ目は チャイナ.プロジェクト〜と呼ばれるものである(1983-1990年中国で調査)。米国立ガン研究所と中国衛生部が資金提供した(米国のお金に換算すると50〜60億円)史上最大規模の疫学調査であった。米コーネル大学、英オックスフォード大学、中国ガン研究所が加わり栄養学の世界的権威コーネル大学栄養学教授であるT.コリン.キャンベル教授が総合指揮をとり中国1400カ所の農村部における食生活と病気の関係を調査。

この二つの調査が明らかにした事実は、肉食、乳製品、卵などの動物性タンパク製品をやめ、旧来の日本伝統食を取れということです。この二つのレポートが欧米で知られる事により日本の伝統食ブームに火をつけ、世界の先進国で唯一ガン患者が減少しているのはアメリカです。何と皮肉な現象でしょうか?冒頭に書きましたが日本では現在もガン患者が増え続けているのにです。キャンベル教授の家族は今迄の肉食中心の生活から菜食中心の生活に切り変えたそうです。本の第二巻では食品業界、製薬業界、医学医療業界、メディア業界のすざましい癒着構造が暴露されています。こうして偉大な栄養学の父と言われたカール.フォン.フォイトの提唱した動物性タンパク製品重視の栄養学は見事に否定されたのです。

【10】見直そう〜当時の日本の伝統食、日本文化は凄かった

明治時代の同じ時期にドイツの医師エルヴィン.フォン.ベルツ(1849ー1913年 64歳没)がいる。彼は1876年(明治9年)東京医学校(現東京大学医学部)に教授として招聘され医学、栄養学を教え日本人と結婚、帰国するまで29年間滞在し当時の日本の文化を書き記した「ベルツの日記」がある。その中に、日光東照宮を見学すべきだと友人から薦められ東京から110Kmある日光を馬で6回乗り換え14時間かけて到着した。2回目に行った時は人力車で同じ距離を14時間30分で到着した。しかも1人の車夫で交代もなしで。驚いた彼は車夫に食事を確認した所、玄米のおにぎり、梅干し、味噌大根の千切り、沢庵との返事だった。彼がドイツで学んだ栄養学とは全く真逆のものだった、日本人の体力は何処から来るのか?彼は後日実験した。人力車夫を2人雇い3週間肉などの高タンパク、高脂質、の食事を取らせ体重80kgの人を乗せて40Kmを走らせたが3日で疲れて走れなくなり元の日本食に(玄米、大麦、イモ類、の底タンパク、低脂質)変えた所従来の様に走れた。当時の車夫は1日約50Km、飛脚はそれ以上走ったそうだ。

少し話題は逸れるが、江戸末期〜明治中期までに来日したイギリス人、フランス人、アメリカ人、オランダ人等123名の欧米人が書いた著書をまとめたもので渡辺京二著「逝しき世の面影」1998年.葦書房ーという本がある。要約すると◆今迄訪歴したどの国の婦人より日本人婦人の母乳が良く出るのを見たことがない◆生活は簡素、質素ではあるが暮らしに満足していて、健康で、明るい民族である◆相互扶助があり、親切、礼儀正しく温和である◆社会全体に秩序があり、安全で、勤勉である◆創意工夫能力、技術力、が高い、あらゆる物を利用し役立たせる◆日本人に機関車や軍艦の設計図を見せただけであっという間に作ってしまい頭の良さに驚いた◆美的感覚に優れ自然を好み、自然に上手く溶け込み、自然の美を上手く利用している。等々、日本の伝統食に限らず日本の文化精神は素晴らしいものであった事が日本人ではなく欧米人の著書には書かれていて日本人として自信と誇りを感じさせてくれます。

【11】 数々の実験データーと体験記録が示すもの

◆2010年8月5日、南米チリ鉱山で発生した落盤事故は皆さんテレビ報道等でご記憶の方も多いと思います。高温多湿の中、地下700mで作業していた33人が18日間の奇跡の生還を遂げたのです。彼等は3日に一度ツナ缶等スプーン一杯位しか食べていなかったのです。現代栄養学では、朝食はシッカリ取らないと、ぶどう糖が脳へ行かず頭がフラフラして元気が出ない。三食チャンと食べないとダメ。等々言われています。救出に携った医師が報道陣に「地下700mの高温多湿の中に閉じ込められた割りには想像していたより彼等の健康に問題は無い」と語っています。では18日間も殆んど食べずにいた33人の人達がフラフラすることなく元気だったのでしょうか?脳のエネルギー源はぶどう糖です。血液によって脳は大量のぶどう糖を消費しています。長い時間空腹でいると脳にエネルギーが行かなくなり脳はエネルギー不足で困ってしまいます。

そこで登場するのがケトン体です。肝臓で作られる脂肪を分解してケトン体が脳に送り込まれます。ケトン体はぶどう糖と同じ働きをしているのです。ただ、ケトン体は酸性で有る為、酸性であるケトン体が増えてくると体全体が酸性になり場合によっては意識障害や昏睡状態に陥ります。これをアシドーシスと言います。長い断食は危険が伴いますので医師の管理のもと行う様にして下さい。又、断食で栄養不足が続くと脂肪だけではなく筋肉も分解しエネルギーに転換してしまうのです。本当に人体の絶妙な営みには頭の下がる思いです。
◆1935年、マッケイ医学博士が「低カロリー食が動物の寿命を延ばしガンや腫瘍の発生を抑える」と発表してから欧米ではこの種の研究が1940年代から盛んに行われるようになった。カロリーを制限して育ったネズミは種々の臓器の腫瘍の形成が抑えられる事が沢山の実験で証明されている。
◆ドイツの癌学者イセルス博士も「食べ放題の食物を与えられて育ったネズミは、2日おきに断食させられたネズミよりガンが5.3倍も高い」と言っている。
◆1985年、ニューヨークのマウントサイナイ医科大学のグロス教授は「ある量の放射線を満腹ネズミに照射した所100%発ガンしたのに、腹5分の空腹ネズミに同じ量の放射線を照射しても0.7%しか発ガンしなかった」という研究を発表した。
◆米国エモリー大学病院のハイムスフィールド博士は「平均年齢50歳で同じ重症度の進行がん患者100人を無作為に抽出して、A群の50人には病院の普通食を、B群の50人には高カロリー食を与えた所A群の平均生存日数が300日だったのに対しB群は75日だった」と報告している。
◆ドイツのフリードリッヒ・リッヒ(1660ー1742)が脳卒中、胃潰瘍、痛風、リュウマチ、壊血病、皮膚病などの病気に断食を用い多くの患者を救い最良の治療法は断食で有ると言わしめている。
◆1920年代に入るとベルナール、ハイグ、メイラー、ラマン、ノールデンなどの医学者が次々と断食に関する研究の業績を発表した為、現代医学界でも自然療法の一つとして認めらる様になった。
◆1920年には、米国テキサス州サンアントニオのシェルトン博士による断食療法病院が設立され、博士は50年間にわたり、5万人を断食療法で救った。
◆1960ー1970年代は東北大学産婦人科九島勝司教授らが、心身症、産婦人科の病気に断食療法を用いて効果をあげた事を発表。

◆1980年代には民間療法士である加藤 清氏が粉ミルク断食療法で多くのガン患者を助けた。Webで「所長のなんでもメモ帳・雑談日記」の中に作家の故・三浦綾子さん (1922ー1999 77歳没)自身の粉ミルク断食療法の体験談が記されている。要約すると三浦さんは1982年に直腸ガンの手術を受けられ、その後大阪の粉ミルク断食療法を2週間〜20日間繰り返すうちに驚異の回復を遂げた。webで「 三浦綾子 ガン」で検索するとご本人の体験談が載っています。現在では大阪大学医学部出身の大阪八尾市で開業していた甲田光雄先生(1924ー2008 84歳没)、神戸大学医学部出身の笹田信五先生、長崎大学医学部出身の石原結實先生が断食療法を施し多大な成果をあげておられます。
◆米国シカゴ大学チャイドル教授は「ある種の昆虫は十分な食物を与えると2〜3週間で命が終わる。しかし、食物をかなり減らすか、断食を強いられた昆虫はその活動性と若さを少なくとも3年位保ち続ける事を発見し断食しているものはまるで老年期から若年期へ戻ったかの様な若返りを見せた」と述べている。

◆米国ボルチモアにある国立老化研究所のイングラム博士が「実験対象の老いたラットの摂取カロリーを40%に抑えたところ老化すると減少していくドパーミンの量が増加し、学習能力が高まり寿命が他のラットより40%延びた」と報告している。
◆ NHKでも放映された、名古屋のNPO法人「いずみの会」では10年平均でガンの生存率95%であると言う。

以上述べたのはほんの数例でしかないがまだまだ多数の実験報告や観察記録がなされています。
この事から、「半断食健康法」の書者石原結實博士は以下の様にまとめられています。
◆聴力、視力、味覚、嗅覚の回復 ◆ 活力、精神力の回復 ◆ 体重減少 ◆ 様々な機能的能力の回復 ◆消化力の促進、胃腸機能の増進 ◆顔のシワ、シミの減少 ◆ 血圧の低下 ◆ 心臓、循環機能の亢進 ◆前立腺機能の解消*性的機能の回復
◆ 冷えの改善*その他もろもろの若返りの兆候。などなど

【12】 まごわやさしい――を食材に、そしてよく噛む

ま → マメ類
ご → ごま(特に黒ゴマ)
わ → ワカメ等の海藻類
や → 野菜類
さ → 魚類 (特に小魚)
し → 椎茸類
い →いも類

などの食材を多くとりましょう。

◆高カロリー製品である動物性食品の摂取をなるべく控えましょう。
◆次によく噛みましょう〜
同志社大学名誉教授西岡一先生の研究では天然物や人口物質を含めて多くの発ガン物質に唾液を30秒程加えるだけで殆んど消失してしまうそうです。唾液中のペルオキシダーゼ、カタラーゼ等約15種類の酵素群がそれぞれの特性を発揮して発ガン物質を消滅させているのだそうです。一口30回噛もうと先生は言っておられます。前述した、名古屋のいずみの会では100回噛む事を指導されています。口の中で食物がドロドロになる迄よく噛みましょう。よく噛むことは脳の活性化にも影響を与えます。

◆ 甘い物は控えましょう〜
厚生労働省の発表では大人一日砂糖の摂取量は15gー20g、子供では6gが望ましいとされています。白砂糖は体と精神をボロボロにしてしまいます。それほど白砂糖が体に及ぼす影響は甚大です。白砂糖は低血糖症、糖尿病、ガンなどの餌です。その他、様々な病気に関わっています。2001ー2003年の調査では日本人1日の平均白砂糖摂取量は約50gだそうです。約2倍です。これでは様々な病気が多くなりますネ。白砂糖が加わると他の食物と混ざり合い胃の中で酸化発酵作用が急速に起き毒性物質であるインドールやスカトールの発生を招き、血液を通して全身に巡ります。赤道直下のアフリカで40年間現地人の医療に携わったドイツ人医師アルベルト.シュバイツァー博士(1875ー1965 90歳没)と砂糖の話の話中で「砂糖病━ シュガーブルース」ウイリアム.ダフティ著:日貿出版」「現地での博士の病院は入院患者で満員であった。夜になるとぜんそく患者のせきの大合唱だった。かってこの地方に喘息などなかったのである。博士の食事指導がその原因だった。その他白内障、結核、リュウマチ、心臓病、腎臓病、尿道炎を始め多くの病人が出た。彼等が持ち込んだ白砂糖、ミルク、チョコレート、ケーキ、クッキー、アイスクリーム等が原因だったのである。博士がアフリカに着いた当時、言った言葉はこの地方にガンなどの病気は見当たらなかった と。

【13】 少食断食の実行編

◆ 第一段階朝食を抜く(水か生野菜数種類をジュースにして飲む)

朝食を抜く意味には東洋医学では五臓(肝・心・脾・肺・腎)の一つ一つを約一時間半〜二時間かけて調整しているからです。夜10時に寝たとしても朝五時半〜八時迄はかかります。内臓の休憩中に仕事をさせてはダメですよネ。本当に単純計算ですが
普通の人は一ヶ月90食です。朝食を抜けば60食ですから朝食を抜くだけで一ヶ月で10日の断食をしている計算です。
これだけでも凄いと思いませんか?
◆第一段階 一日二食にする  【朝食を抜く】 
◆第二段階 一日一食にする
◆第三段階 10日に一回位一日調整断食をする

【14】まとめ

◆継続が大切ですからお腹が慣れて来るまでは決して無理をしない事。
◆ 朝食を食べた時は「よし明日から又挑戦だ。でいいのです。」甘い物が欲しくなったら一週間に一度位は少し食べてもいいのです。
身体が慣れてくるまでは決して無理をしない事です。
◆私の場合一日一食が基本ですが生徒さんやお客さんから誘われたら一日二食の時もあり食事を楽しみます。その時は次の日に一食を半分にするか、調整断食をします。朝の生野菜ジュースですが私はドクダミ茶かヨモギ茶を何時もお茶がわりに飲んでいます。
そして、最後の調整で一週間に一度、調整断食をしています。
一日一食にするのに私は一年位かかりましたので皆さんも決して焦らず「明日から少食を楽しむぞー」の気持ちで良いと思います。続けていく決心さえあれば必ず目標は達成され、次第にお腹は慣れてきますから一緒に空腹を楽しみましょう。

◆東洋医学の基本はバランスと調和であり、病気になってから治療するのではなく病気にならない身体と精神力を作る予防医学です。

◆ローズヒップにはビタミンCが100g中800mg含まれていて柿の葉と同じ位です。柿の葉は100g中600〜800g。レモンやミカンは100g中32〜56mgしか含まれていません。

◆人類は有史以来、一日二食、三食する様になったのはほんの数百年間でしかありません。それまでは厳しい氷河期があり、温暖化があり何も食べれない日だって何日もあった事でしょう。それでも人類はこうして生き抜いてきたのです。満足に食事が出来ない時期が圧倒的に長かったのです。つまり人間の体は食べる事より食べない体に慣れているのです。

【15 】甲田光雄先生のお話しから

ラジオ深夜便2000年8月21日放送身体のふしぎ= もう一つの健康観より
〜何の為に少食断食をするのか? 〜

◆ 〜 続ける事が大事なのです〜
少食断食の最終目的は病気回復やダイエットの為にするのではなく人間の三大欲求の一つである食欲をコントロールする事により我慢強さや精神力を鍛える事が目的です。病気回復やダイエットはそれを実行した人に対する神様のプレゼントなのです。御釈迦様、キリスト、マホメット、モーセ、空海、お寺のお坊さん達が断食をするのは病気改善やダイエットが目的ではなく自身の精神の安らかさを育て人々に教え、諭す事が目的のはずです。ですから病気回復やダイエットに成功したからと言って少食断食をやめてはいけないのです。死ぬ迄続ける事が大事なのです。
◆ 〜 環境、食糧、エネルギー 問題に寄与出来る〜
現在世界の人口は約70億人、この地球上で食糧を賄える人口は80ー100億人だと言われています。日本人も含めて先進国で約10億人が肥満で苦しんでいるかと思えば、その一方で約10億人が飢餓で苦しんでいます。貧困国では10歳までに約1000万(年間)の人が飢餓による尊い命を落としています。私達が牛、豚、鶏の1kgの肉を食べるのに必要なトウモロコシや雑穀類は11kgが必要とされています。1kgの肉を生産するのにその餌は何と11倍の量です。先進国の人々が少食食断食を実行されれば無駄な残飯も出なくなり、ガス、水道水、石油、電気、医療費、食糧問題の節約。食事を作るために出る汚水の問題も解決出来、エコにも貢献出来るはずです。人間も自然の一部だという事をもっと自覚して生活する必要があるのではないでしょうか? 自然界の動物は決してお腹一杯食べません、そして医師も病院もいないのです。知性の動物であると言われる人間に少食や断食が実行出来ない筈はないのです。
皆さんは如何お考えでしょうか?

おわりに

このレポ―トは2013年11月03日に作成したものを再度読み直し加筆、削除し修正したものです。

嬉しい時、悲しい時、悔しい時、泣きたい時、笑いたい時、人生にはたくさんの事があります。皆さんにもきっとそんな時期があった事でしょう。勿論私にもそんな時が沢山ありました。そして、様々な人々との素敵な出会いもありました。今そんな想いに耽りながらパソコンと向き合っています。 人生の半分近くを整体と共に歩んできて、今思う事は、整体という仕事が私を人間的に大きく成長させてくれた人生の師匠だという事です。今も整体という仕事に出会えたことに感謝をしています。

人生の師匠とは勿論、お客様であり、生徒さん、そして伝統医学を通して無能な私を可愛がって頂いた名古屋保健衛生大学教授 故島正吾先生、イリノイ大学・久留米大学名誉教授 横山三男先生、名古屋女子大学名誉教授 広 正義先生、徳山大学教授 松尾 静香先生、東京農工大学大学院助教授 田中幸夫先生、新潟大学教授 杉本 英夫先生、帯津三敬病院名誉院長 帯津 良一先生、日本抗加齢学会評議員 内科医 板東浩先生、鈴鹿医療科学大学教授 橋元 慶男先生、フィリピン大学教授 シルバノ・マヒウオ先生、タン先生、方々。

素敵な出会いを頂いた全ての人々、そして、このレポ―トをお読み頂いた全ての皆様の健康を祈願しております。ありがとうございました。